旅行する前に知っておこう!京都の気温の特徴とは?

どこかへ旅行する際には、行き先の気温の特徴についてよく知っておくことが大切です。特に京都の気候は、春や秋は気温差が激しく、夏は暑さが、冬は寒さが厳しいことで有名です。そのため、あらかじめしっかりと対策を取っておくことが旅を快適に過ごすポイントだといえるでしょう。

そこで今回は、京都の気候の特徴について詳しく解説します。

京都の気温の特徴

京都府は日本列島のほぼ中心部に位置しています。形状は南北に細長く、北は日本海、南は内陸部に面しています。縦の長さはおよそ150kmです。中央部に丹波高原と呼ばれる山地があり、ここで気候が分かれます。気候的には、北部は日本海側気候、南部は瀬戸内気候です。

日本海側気候の北部は、冬は大雪、春から夏にかけてはフェーン現象で高温となります。瀬戸内気候の南部は雨が少なく、乾燥しやすいのが特徴です。京都市がある中央部は、その中間的な気候であると同時に山地帯の気候も併せ持っています。

さらに、平均気温の上昇といった都市気候化の傾向も認められています。京都市内の気候の特徴としてとりわけ有名なのが、夏の「油照り」と冬の「底冷え」です。また、京都市は南北に細長く、山間部と都市部に分かれているため、地域によって気温差や降雪量が大きく異なります。

旅行の際にはよくチェックすることが大切です。

春(3〜5月)の気温

京都市の春の平均気温は約10度です。ただし、日によっては最高気温が20度近くまで上がることもあります。日中はアウターなしでも十分なほど暖かく感じられるでしょう。しかし油断は禁物です。京都市は盆地型気候のため気温差が激しく、夜になると冷え込むことが多いためです。

肌寒さを感じることも多いので、4月頃まではアウターを持参しておきましょう。気象庁が発表した2019年のデータによると、3月の平均気温は約10℃、最高気温は約15℃、最低気温は約5度です。4月になると平均気温は約14℃、最高気温は約20℃、最低気温は約9℃になります。

5月の平均気温は約21℃、最高気温は約27℃、最低気温は約15℃です。京都市内では、3月でも稀に雪が降ることがあります。そのため、3月に訪れる場合にはしっかり防寒対策をしておきましょう。春の京都といえばお花見ですが、京都の桜の見頃は、例年3月下旬から4月中旬頃です。

ただし、桜の種類によって早咲きや遅咲きがあります。この時期より多少前後していても、桜を見れるかもしれません。5月は日照時間が真夏の8月に次いで多く、晴れる日も1年の中で最も多い月です。

夏(6〜8月)の気温

京都市では、6月の後半から9月頃までが最も暑いシーズンとなります。梅雨の時期から湿度がどんどん高くなり、虫が発生しやすくなります。そのため、観光の際には虫除けスプレーを持参しておきましょう。7月半ば頃からは最高気温が30℃近くまで上昇します。

訪れる際には熱中症対策をしっかりと行うことが大切です。また、雨の日は湿度が上がって蒸し暑くなるため、通気性の良い素材の服がおすすめです。日傘や扇子、汗拭きシートといった涼感アイテムを用意しておきましょう。

7月の後半から8月にかけては、昼間の最高気温が猛暑で知られる岐阜県の多治見や群馬県の舘林、埼玉県の熊谷といった地域にも匹敵するほど上がります。さらに、暑いだけでなく湿度も高い「油照り」になるのが京都市の気候の特徴です。

ただし、外は暑いですが、屋内施設ではクーラーが強く効いていることが多いです。そのため、出かける際には何か羽織るものを持っておきましょう。気象庁が発表した2019年のデータでは、6月の平均気温は約24℃、最高気温は約29℃、最低気温は約20℃です。

7月になると平均気温は約27℃、最高気温は約31℃、最低気温は約23度まで上がります。最も気温の高い8月の平均気温は約29℃、最高気温は約35℃、最低気温は約26℃です。

秋(9〜11月)の気温

京都の秋といえば紅葉が有名ですが、紅葉が見頃となるのは例年11月中旬から12月上旬です。9月や10月の段階ではまだ早いことが多いので注意しましょう。また、京都市内は9月に台風の影響を受けることが多いです。

9月に訪れる際には、台風の情報をしっかりチェックしておきましょう。気象庁が発表した2019年のデータによると、9月の平均気温は約26℃、最高気温は約31℃、最低気温は約23℃です。まだまだ夏の名残が残っているともいえます。

10月になると、平均気温は約20℃、最高気温は約24℃、最低気温は約17℃になります。11月は更に気温が下がり、平均気温は約13℃、最高気温は約18℃、最低気温は約9℃です。9月や10月は比較的過ごしやすい気候ですが、11月になると気温がぐんと下がるので注意しましょう。

特に紅葉を見るために屋外に出る場合には、急な寒さにも対応できるような暖かい格好を心がけることが大切です。朝晩の気温差が特に激しくなる時期のため、厚手のコートを持参しましょう。

冬(12〜2月)の気温

京都市内の冬は京都特有の足下から冷える「底冷え」があります。明治時代には気温がマイナス10℃以下になることもありましたが、現在ではそこまで気温が下がることはほとんどありません。とはいうものの、近畿の他地域よりも寒くなります。

そのため、しっかり防寒対策を行いましょう。たとえば、首元にマフラー、手首に手袋、足首に長めの靴下といった3つの首を守るのがおすすめです。また、京都市内は近畿の他地域と比べても雪が多く、降雪量は市内の地域によって大きな差があります。

特に山間部に近い場所は大雪になったり、降った雪が残ったりすることが多いので注意しましょう。都市部でも毎年1回はほぼ必ず雪化粧をします。気象庁が発表した2019年のデータによると、12月の平均気温は約8℃、最高気温は約12℃、最低気温は約5℃です。

1月はさらに気温が下がって、平均気温は約5℃、最高気温は約9℃、最低気温は約2℃になります。2月の平均気温は約7℃、最高気温は約11℃、最低気温は約4℃です。

事前に気温をチェックしておこう!

気温差が激しい春や秋に京都を訪れる際は、何か羽織るものを用意しておきましょう。夏には暑さが対策が必須です。冬も寒さや雪対策をあらかじめ講じておきましょう。あらかじめ気温対策を万全に行うことが、京都観光を楽しむための重要なポイントです。

また、気候は年によって大きく変わることがあります。そのため、旅行の前にはしっかりチェックしておきましょう。